宝島の文章指東
『34 みんなの文章教室』(83年初版 86年3月第3刷)の巻末広告の一つが
- 19 文章・スタイルブック
- 25 レトリックの本
- 31 珍国語
である。手元にある『レトリックの本』の83年の9刷にも同じ「もの」が載っておるので、83〜6年ころの『別冊宝島』の日本語/文章3TOPはこの三冊だったと推測できる。後から出た『みんなの文章教室』と『珍国語』を入れ替えた方がすっきりするような気もするのだけど、そこにはなんらかの意図が働いておってそのままにしたのかもしれないし、単にめんどくさかったのかもしれない。
『文章・スタイルブック』『珍国語』に関しては、当時も読んでなかったし、いまも入手できてないので、中身がどういうものなのか見当すらつかんのであるが、『文章・スタイルブック』にくっついてる
いま、日本語の状況はすばらしい!
流行作家の文体から雑誌・新聞・
宣伝コピーの文体までの日本語見本帖。作家の文体=椎名誠・糸井重里・橋本治・つかこうへい・唐十郎・寺山修司・塚本邦雄・吉本隆明・丸谷才一・開高健・蓮實重彦・山口昌男・松岡正剛・伊丹十三・植草甚一・平岡正明・筒井康隆・他大勢
の「他大勢」が妙に気になる。
果たして、大勢の中に村上龍、村上春樹、田中康夫は入ってるのだろうか。そもそも、そこに蓮實重彦の名前があって柄谷行人がないのはどうしてなのか。同様に植草甚一はあって片岡義男がないのは……。
そんで、広告一つでこんなに楽しめる別冊宝島って良いよなぁ、とかいってみる。