『人喰い映画祭』に見るアーリー秘宝魂

まだまだ全部は読んでないので、『カタロニア賛歌』や『現代アナキズムの論理』屋『怪獣もの知り大百科』といっしょ飯台の上に鎮座しており
秘宝庫棚に並べるのか
怪獣棚に並べるのか決まっていない『人喰い映画祭【満腹版】』である。

ところで、著者とみさわさんの“せんべろ古本ツアー"の盟友である、ガース柳下先生のの読書メーターの感想

これ読むと、誰でも必ず三本くらいは見たくなる映画があるはず。オレは「カニング・キラー殺戮の沼」とあとタイ映画数本。タイ映画の世界には粗筋だけでも夢が広がる

と、同じく盟友安田理央さんのtweet

「人食い映画祭」読んでると、紹介されてる映画がみたくなるんだけど、実際に見るとあんまり面白くないんだろうなぁ。全編イベント形式で面白いとこだけチョコチョコ観たい

を読んで、『サブカルチャー世界遺産 (SPA!BOOKS)』の町山智浩インタビュー

―「秘宝」戯作調ってすごく新鮮でした。
町山○あれは僕というより、平山夢明さんの影響が大きくてね。彼は映画について書く文章がめちゃくちゃ面白いんですよ。で、実際にその映画を見ると全然違っていたりする。でも、その映画より平山さんのウソの方が面白い

を思い出した。おそらく今回の『人喰い〜』に関していえば、「全然違っている」や「ウソ」ということはないだろうが、「とみさわさんの文の方が面白い」ってとこはかなり確率であたってるのではないかと思った。
だったらhttp://www.news-link.net/hiho/index2.htmlのインタビュー

−−「映画秘宝」を作る上で影響を受けた雑誌ってあったんでしょうか?
 「映画宝庫」(芳賀書店)って雑誌があったんですよ。(略)それを現代に蘇らせようっていうのがありました

を踏まえて、やはり「宝庫」「宝島」「秘宝」の並ぶ棚の方がいいのかなと思った。「新映画宝庫」との対決なら3−1のデンマーク戦の歴史的一勝もあったばかりだし。でも、zakzakのインタビューの続きが

あと蓮實重彦は昔好きだったんですよ。「映画芸術」って雑誌がベストテン・ワーストテンっていうのをやってたんですけど蓮實さんずっと書いてて、原稿がメチャクチャなの(笑)。ギャグ、ギャグ、ギャグの連続でお笑い原稿。そのころは面白かったんですよ、あの人。

なんで、これはいっそ、『映画の記憶装置』が並んでる「その他映画棚」

でいいや、と思うことにした。


そんなこと考えるより、とっとと読めよという意見はしらない。