オールタイム・10ベスト映画の本

男の魂に火をつけろ!便乗。
映画の本なんかそんなに読んでるわけでもないんで、なんだか粗チンさらすみたいなんだけど、みんながいろんなベスト10を選んでるのを読んでさ…。

1位『〈映画の見方〉がわかる本 ブレードランナーの未来世紀
  町山智浩・著 2006 洋泉社
※『ブレードランナー』製作25周年記念5枚組DVD発売記念(http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20071207)、ということもあるけど、僕の感想をメールで褒めて戴いたんで、なんてせこい理由ではない(はず)。
映画が「作品」かつ「商品」であるなんて幸せを、とっくの昔の奪われた時代の「作家」の苦悩と挑戦をインタビューや史料を元に綴った名著。この本に共感することはhttp://intro.ne.jp/contents/hotfuzz.html:titleの署名の際に興行会社や映画状況の呪詛をはくことだけではない、と思う。


2位『映画宝島vol.1 異人たちのハリウッド』
  別冊宝島編集部・編 1991 JICC
※「発進準備イチかバチか!号」から約1年の時を経て、(思い出したように)発行された栄えある「映画秘宝」の前身の第1号。特集に当時の別冊宝島の、「コラム番外地」に宝島本誌の息吹を感じる。


3位『映画の現在形』
  キーワード辞典編集部・編 1989 洋泉社
※プレ町山時代の洋泉社の映画の本。これを読み返すとベスト10がかなり入れ替わってしまいそうなんで、今回は見ないようにした。


4位『大特撮』
  コロッサス・編 1980 朝日ソノラマ
※何とはなしに買っていた本なんだが、昨年一瞬罹った「怪獣熱」を『モンスターメイカーズ』『モンスターパニック超空想怪獣大百科』とともにちょっとこじらせた。


5位『銀星倶楽部19 桃色映画天国』
  銀星倶楽部編集部・編 1994 ぺヨトル工房  
※『官能のプログラムピクチュア』とも思ったが、根本敬村崎百郎が参加してて、ちゃんと「エロ」の視点が含まれるこっちを。


6位『シネアルバム26 李小龍 ブルース・リー 永遠のドラゴン』
  日野康一・責任編集 1974 芳賀書店
 ※理由は考えるな!


7位『東映ピンキー・バイオレンス浪漫アルバム』
  杉作J太郎 植地毅・編著 1999 徳間書店
 ※藤木TDCさんのあとがき「ZAPとのノールール戦発表の記者会見は女番長マニア永久保存版のすばらしい作品だった。最近、下田美馬は夢にまで出る」の素晴らしさで『仁義なき戦い浪漫アルバム』を抑えて。


8位『シネマの記憶装置』
  蓮實重彦・著 1979 フィルムアート社
 ※『シネマの記憶喪失』の名前の由来本…としてだけでなく、鈴木則文論・村川透論は「秘宝読者」として必読!だとまではいわないけど。

9位『裸・はんなり ロマンポルノ』
  井戸幸一・著  1991 京都書院
 ※著者の撮ったスナップが微笑ましいほんわかした本。今週のドラマ『働きマン』で本とは「書く人」「作る人」「売る人」「読む人」がいて成り立ってるという忘れがちなことが感動的に描かれていたが、「映画」に関してそれを思い起こさせてくれる。


10位『いい映画を見に行こう』
  植草甚一・著 1976 晶文社
※第4章 いい映画を見に行こう「映画のセクシー・ムード」が石原慎太郎大江健三郎の小説から始まったりするのがたまらん。

次点『美少年映画セミナー』
  長澤節・著 1996 角川書店
  『シネマの綺麗』
  藤原美智子・著 1999 芳賀書店

大特撮―日本特撮映画史

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東映ピンキー・バイオレンス浪漫アルバム

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シネマの記憶装置 (1985年)

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裸・はんなり―ロマンポルノ (京都ブックス)

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いい映画を見に行こう (植草甚一スクラップ・ブック)

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美少年映画セミナー

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シネマの綺麗

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