だから正雄ジャケ?
『汚れた英雄 完結篇』の巻末には
このたび、ぼくの小説が三作、相次いで映画化されることになった。
ではじまる「文庫版『汚れた英雄』の出版に際して…」と題された文庫版あとがきが収録されていて、その中で今読むと仰天するようなプランが明かされている。
この企画は、本年*14月16日に、帝国ホテルの記者会見で発表された。出席したのは、僕の他に、角川書店・角川春樹社長、徳間書店・徳間康快社長、それにあの「宇宙戦艦ヤマト」のプロデューサー・西崎義展の諸氏だった。
当日の記者会見では、"スーパー・ジョイント"と銘うたれていたが、出版・映画界の風雲児といってよいこの人たちが、ぼくの三作品を軸に"ジョイント"するというのだ。
つまり、「蘇る金狼」を角川氏が、「汚れた英雄」を徳間氏と西崎氏が、「傭兵たちの挽歌」を角川氏と西崎氏が、それぞれジョイントして映画化にあたるという。
あのハルキがジョイント(今でいうコラボ)?って思う人がいるかもしれないけど、後に奥山Jrとのタッグを組んだこともあるハルキなんで、話題になって商売に繋がれば、喜んで!とは言わないまでも前向きにこの企画に取り組んでたんじゃないかなと思う。その気であれば『男たちの宇宙戦艦YAMATO』だって実現可能だったろう。
でも、ご存知の通り
『蘇る金狼』は村川透監督、松田優作主演でめでたくハルキ映画として公開されて、テンネンダイの今なお多くのボンクラたちの心に宿っており、『汚れた英雄』は紆余曲折を経て何はともあれハルキ初監督作品(併映は角川女優オーディショングランプリ渡辺典子デビュー作『伊賀忍法帖』)としてスクリーンに映されたのではあるが、『傭兵たちの挽歌』は今に至るも一度も映像化されてはいない。
大藪春彦@日本映画データベース
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先日入手した400円セットの中にあった角川文庫『傭兵たちの挽歌』(1980年初版発行)の表紙カバー
には、これを草刈正雄で映画化するぞ!というハルキの並々ならぬ気合が感じられると思うのは僕だけじゃないと思う。
いやーハルキったらこの企画をもう忘れたんだろうか。30年たってもまだ心のどこかに『傭兵たちの挽歌』映画化の火がくすぶってはいないのだろうか。『神様のパズル』で組んだ三池崇史とだったら……と一瞬考えたけど
ウェイン 竹内力と哀川翔で『オーシャンズ』やれば?『新D.O.A』って。
ガース 十一人の仲間は田口トモロヲに大杉蓮?それ、新宿のゲーム喫茶襲うレベルでしょ(笑)。ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判〈2〉 (映画秘宝COLLECTION)
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を思い出し、しかも主演が市原隼人になりそーなんで、もういいわな。
*1:1979年