重ねて申し訳ない

google:高杉かほり”ってすると、いかにも何かありげなタイトルで僕のとこがヒットするもんだから、わざわざ覗いていただいても何にもなくて申し訳ないんである。
もう謝っちゃう。ごめんなさい。

んで、謝ってばかりでもしようがないんで、もしかしたら何か書いてあるんじゃないかと思って、図書館で

さよならだけが人生さ―五社英雄という生き方

さよならだけが人生さ―五社英雄という生き方

を借りてきて、まずは目次を確認する。すると
[第3章 夏目雅子を擁して再起を賭けた第一作]
とまるまる1章使って『鬼龍院花子の生涯』のことが記されてるようなんで、ちょっぴり期待するも、当然そこには夏目雅子関連のことしか書かれていなかった。しかし、がっかりよりもあの有名な台詞にまつわる話を読んで興奮する。あの台詞は原作にはないことは知っていたが、完成台本にもなかったことは初めて知った。そのあたり読んでいたら、マジで手にちょっと汗をかいてしまった。おそらくその現場にいたらおしっこちびったに違いない。そのくらい鬼気迫るもんがあったことが伝わってくる。


んでだ。

試写室で、送られてきた台本には書かれていない夏目雅子が「なめたらいかんぜよ」と啖呵を切るシーンを見た宣伝マンの二人は
「これだ」
と顔を見合わせ、予告編とテレビスポットに使うことにきめたのである。
その結果、またたくまに「なめたらいかんぜよ」の言葉は世間に知れわたり、『鬼龍院花子の生涯』が大ヒットするきっかけにった。それによって、東映は新たな女性文芸大作路線確立し、ブルーリボン主演女優賞に輝いた夏目雅子は、その後『時代屋の女房』『瀬戸内少年野球団』と立て続けに主演女優を演じ、他の追随を許さなかった。父は*1、岡田社長との約束どおり、『陽暉楼』『櫂』と宮尾登美子の三部作を撮ることができた。

という部分を読んで、当然僕としては




が思い浮かぶ。で、この本を読んで今までは何ゆえ『鬼龍院花子の生涯』には映画ジャケがないのか不思議だったんだけど、クランクインした頃は誰も五社英雄監督、夏目雅子主演の映画のヒットなんか予想も期待してなかったから、映画ジャケを作られなかったこと。そして、この映画が予想外の大ヒット*2を飛ばしたからこそその4つに映画ジャケが存在することが分かった。


僕としては非常に面白く読んでよかったのだが、結局高杉かほりのことはちっとも分からなかった。またまた、ごめんなさい、である。