悪意は無いという街吉祥寺
ザ・ジャムのヒット曲「悪意という名の街」
の歌い出しは“静かな生活を夢見るのは止めたほうがいい”である。
いや、
- 作者: いしかわじゅん
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二人の似顔絵の横には「悪意は無い」という文字が躍っている。人は悪意が全く無い時に「悪意は無い」とわざわざ断りを入れるだろうかといった疑問も残らないわけでもないし、作者のいしかわじゅんは
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主観に基づいて、すごくそっくりの似顔を描いてしまったのだ。
主観が、多少歪んでいたことは、認める。それからウケを取るために、多少変な顔をしているところを描いたことも認める。でもそれは、確かに似ていたのだ。主観では、ほんとにそっくりだったのだ。ふたりの、ある部分の真実をえがけてしまったのだ
(上掲書235頁)
と書いてるので、それがヒドい顔だったということは自覚しているようなのだ。
んで、「月刊カドカワ」90年8月号の122頁のOによる二人の顔とも、次頁のSによる二人の姿はそのそっくりとは似ても似つかないように描かれているわけで、
ぼくの認識は甘かったらしい。この話をした女の子の100パーセントが、それは私でも怒ると断言した
(同上)
ということなので、やっぱりそれは酷かったのだ。
で、それがどれくらい酷いものなのか見たくて買っちゃった。それだけが理由じゃないけど、と言い訳してみる。