『野望編』要る?

リリー・フランキーは「スタジオヴォイス 写真集の現在'95」に掲載された木村拓哉に関するコラムの中でSMAPの他のメンバーに触れる際に、香取慎吾を「松田優作以来の黒人テイスト」を持ち合わせていると褒めたことを自分でも覚えていないだろう。今では冗談としか思えないこの例えも10年くらい前まではそれなりにリアリティを持っていた。
というのも、(リリーの言葉を鵜呑みしたわけではないだろうに)日本テレビの土曜9時のよくジャニタレが主演してる枠で、香取は『蘇える金狼』の主役朝倉哲也を演じていて、角川文庫のカバーにもなっている。。

このテレビジャケさほど売れなかったらしく、たかだか10年前の文庫なのに、それほど見かけないし、見かけても高くて買う気になれなくてパスしていたのを、ワゴンの中に『完結篇』だけがあったので確保。


それはそうと、この『蘇える金狼』。優作主演のハルキ映画が1979年で、真木蔵人主演の映画が1988年*1、香取主演のTVドラマが1999年とほぼ10年ごとに製作されていたのだが、2000年代には誰も作ろうとしなかった。やっぱろ0年代の日本とはそういう時代だったのだろう(しない方が良かったろうしね)。
ちなみに『野獣死すべし』は(『復讐のテクニック』は除く)ほぼ20年ごとの製作なんで、もしかしたら10年以内にリメイクされるかもしれない。

*1:今をときめく吉瀬美智子が出てたのさっき知ったので久方ぶりに借りてみようかなぁ