ビッグマイナー対リトルメジャー
かって、そう、ざっと十年ほど前、高信太郎によって、ぼくと吾妻はキャッチフレーズをつけられた。
ぼくは"リトル・メジャー"と、そして吾妻は"ビッグ・マイナー"と。今だからいうが、ぼくは秘かに、吾妻の呼称を羨んでいた。
いしかわじゅん「ビッグ・マイナーの潜む場所」『漫画の時間』87頁
ドドンパ主義!! (1983年) (Ripp^u 純 comics)
- 作者: いしかわじゅん
- 出版社/メーカー: 立風書房
- 発売日: 1983/06
- メディア: コミック
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- 作者: 吾妻ひでお
- 出版社/メーカー: ぱるぷ
- 発売日: 1994/12
- メディア: ?
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を続けて読んだ。この二つの共通点をSFチックなギャグマンガと括っていいのかどうかわからんが、それでなんとなく伝わるんじゃないかと思う。『ドドンパ主義』は「週刊平凡パンチ」に連載された作品の、『ぱるぷちゃんの大冒険』は「マンガ奇想天外」等に掲載された作品の単行本である。この二つの出版社の社員の給料を比較する*2だけなら、確かに"メジャー"と"マイナー"という呼び名はぴったりするのかもしれないし、、今現在においてのその作品の入手の容易さを考えたら文庫化され、新刊がネットでも書店比較的手に入れることが出来る
ネオ・アズマニア 3 ぱるぷちゃんの大冒険 (ハヤカワコミック文庫 ア 4-11)
- 作者: 吾妻ひでお
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/01/01
- メディア: 文庫
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ただ、これがそれぞれの他の作品を比較したんだったら、そうは簡単には納得がいかないかもしんない。
いしかわじゅん『業界の濃い人 (角川文庫)』の「大沢在昌」の項で自分自身のことを
まだ百万部売れたことも、ベストセラーランキングの1位になったことも、アニメ化されたこともない
と書いてんるんだけど、「アニメ化」といえば吾妻ひでおの作品の「アニメ化」されたうちの一つ、『ななこSOS』にいしかわじゅん(をモデルしたキャラクター)が登場していて、吾妻は登させた理由を
- 作者: 吾妻ひでお
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 1996/03
- メディア: 単行本
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といってる。この二つのマンガに対していっしょくたに直截「SF」と書くことに若干の躊躇いを感じて「チック」なんて余計な言葉をくっつけたのは名著
- 作者: 米沢嘉博
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/08/06
- メディア: 文庫
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お茶の間までその名前が轟いたばかりのころなんで…っと、またいつもの「映画ジャケ」の話になるのはやめとく。