赤川『探偵物語』の原作的に正しいキャスティング


週に1回はかならずリンク元に「渡辺典子 探偵物語」ってのがある。おそらくTBSで1984/01/08〜1984/01/29に4回にわたって放映されたTVドラマのことをお探しなんだと思う。
残念ながらソフト化もされてないんで、放映当時の雑誌を漁るってな気合も財力も足りない僕には『結婚案内ミステリー』のパンフで、典子さんの談話を読んで「まあ大変だったんだろうな」という思いを抱くのと、『セーラー服と機関銃』と『ねらわれた学園』には知世ちゃんジャケがあんのに、『探偵物語』に典子さんジャケはなさそうだなぁ(※あるとのこと!コメント欄参照)とため息をつく以外にそうやることもないんです。
まあ、ほかにあるとしたら原作を読むくらいなわけで・・・とかなんとか言い訳しながらノベルズを開いたわけだ。


探偵物語 (カドカワノベルズ 10-4)

昨日の片岡義男も「どーせ森田芳光だから原作通りにはなんないだろうから」なんて書いてたわけだけど、次郎もその辺はよーく分かってて松田優作演じる探偵辻村をどーしようもなくドジでしょぼくれたヤツにしちゃってる(『愛情物語』ほどの差はないけど)。この辺はドラマ版の柄本明の方が近いっちゃ近い。それより気になんのが主人公のお嬢様新井直美の描写

ちょっと愛嬌のある顔である。不美人でないともいえないが、美人というと少しイメージに外れている。普通の状態でも、多少びっくりしているように見える大きな目。鼻筋が通っていて、そのくせ、口元は、いたずらっ子の面影を残していた

である。おんなじような描写が『セーラー服と機関銃』にもあるんだけど、当然薬師丸ひろ子の映画の「原作」になることが前提の書き下ろしでこれをやるのはすごいと思うが、まあ間違ってはいないとはいえる。


てこって今これをリメイクするんなら
直美:志田未来
辻村:温水洋一
ってのが妥当なんだろうけど、辻村を堤真一竹野内豊にさせちゃうんだろうな。