角川映画の主題歌でさぁ

今の映画・ＴＶドラマ・アニメのとってつけた主題歌ではなく、一昔前のそれにはしっかりとそれ用にしたてた主題歌があって、アイドル映画の場合は本人が歌うのが普通であった。
んで、薬師丸ひろ子もその例にもれず『セーラー服と機関銃』『探偵物語』『メインテーマ』『Ｗの悲劇』では主題歌を歌いヒットしておる。
しかし、監督：深作欣二、脚本：鎌田敏夫の『里見八犬伝』

で主題歌｢里見八犬伝/八犬士のテーマ｣を歌ってるのはジョン・オバニオンというＡＯＲの歌手なんである。まあこの映画のヒロインは当初典子さんを予定しておったのだが、ハルキの判断で切り替えられたとのことなんで、ひろ子主演映画というわけではなく『人間の証明』のジョー山中、『復活の日』ノジャニス・イアンや『汚れた英雄』のローズマリー・バトラーと同様に大作では英語の歌ってことなんだと思う。

主題歌といえば、『角川映画大全集』にはハルキ映画として収録されていて、おなじ蒲田敏夫原作の『刑事珍道中』

の主題歌は当然主演の中村正俊が歌ってる…わけではなく近田春夫の｢星くず兄弟の伝説｣だったりする。

だからといって斎藤光正を日本のブライアン・デ・パルマと呼ぶ人はひとりもいないはずである。

ブライアン・デ・パルマ―World is yours (映画秘宝COLLECTION (36))