スタンダードでカックン娘

自分の生まれた月(7月)に買って、8月に読むと決めていた。


なんてツヤつけてたわけでもなく、買ってはいたものの、エヴァサマーウォーズ大薮春彦宗田理大島弓子*1と過ごしている間によむのがたまたま今の時期になってしまったのが

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)

である。

実を言うと最後まで読めんかも知れんのである。僕は幼稚園時代に広島の親戚を尋ねる旅に行った際に平和記念資料館で恐怖のズンドコに叩き落されて以来、あの建物に近づいただけで足がすくんでしまうようになり、小学校の時に2回(習い事の遠征と修学旅行)行った時には、ワガママ言って一人別行動(おもいっきりショートカット)を許可してもらったくらいなのである。

なんて身構えて表紙をめくると妙に懐かしさがこみ上げてきた。(多くの人が指摘してる*2ように)1コマ目がいきなり滝田ゆうだったからだ。小学校の時に何度も読みかえした「カックン親父」を思い出した(そういえばあれは誰がかってきたんだろ?)。
ふむふむ、杉浦日向子が江戸を掬いあげたように、当時の人びとをしっかり描いてるんだろうなぁなんて生意気な気持ちで読んでると「ばけもん」が出てきたりして頭かいたり。

そんなこんなで本編前の3作を読み終えた。「大潮の頃」の中盤と「波のうさぎ」の終盤に紙面(誌面)を上下ふたつに切ったコマの連続に普段漫画では味わえない感触があったんで、ちょっとこれはなんなんだろうと考えた。そんでもって、モノサシを持ってきてコマのサイズを測ったら、これが4:3。映画なんかでいうスタンダードサイズだった。で、僕が感じたものの一番近いのは、夏休みに家でNHK教育の紙芝居っぽい番組を見た時のものなんじゃないかと。


そんなこんなで本編読み始めます。

*1:角川教徒か、僕は!?

*2:今さっき知った