角川文庫のジダイ
速水健朗さんの
もう売ってるかどうかわからないけど、先週発売の『週刊朝日』の読書欄のコラムコーナーに、中学時代の読書体験と大藪春彦、角川文庫についての話を書いてます。
大藪春彦 - 【B面】犬にかぶらせろ!
ってな発言。これはゼッタイに僕の合いの手待ちだろうと勝手に思ったんで、早速その記事「大薮春彦といえるようになった」(週刊朝日11/12号 週刊図書館「忘れられない一冊)を読んでみた。案の定、読んでいた作家が、赤川次郎、阿佐田哲也、大薮春彦、片岡義夫、喜多嶋隆と、喜多嶋を除いて「ハルキ映画ジャケ」な作家である。喜多嶋にしても、典子さんの赤川三部作がもっと興収をあげておけば、渡辺典子主演で
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そんでもって、「一番読み返した」という大薮春彦についての
一冊というなら『蘇える金狼』である。大薮のエッセンスが詰まっていながら、荒唐無稽までいかない。バランスが取れてる。
であるが、この際
「一冊じゃなくて二冊だろ」とかいう野暮はなし(だって何巻に分かれていても『資本論』や『三国志演義』、『失われた時を求めて』を「一冊」っていうから)として、「荒唐無稽じゃない」にかんしては、今現在、大薮といえば
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とか,うきうきしながらこの文を書きながら気づいたんだけど、速水さんは1973年生まれで中学時代は86〜88年なんで、上記の作家のハルキ映画作品公開時とは微妙にズれてるわけだ。だから、作家や作品セレクトはもちょっと年配の週刊朝日の主力読者層に対するサービスなんかな、とも思った。でも、ラインナップにSFが並んでないのを考えると、案外正直な申告なのかな。でもでも88年夏休み公開のTMN主題歌のハルキ映画『ぼくらの七日間戦争』の宗田理があげられてないのでやっぱりそうかもとも・・・。
それはそうと、香取慎吾版ジャケ持ってる人います?
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