渡辺典子、ホリプロスカウトキャラバン連敗の歴史

『結婚案内ミステリー』のパンフより、本人の弁

赤川さんの原作はもう3本続いたんで、今回でしばらくお休みかなつて思っています。
でも、「死者の学園祭」ぜひやりたいですね。

いくら尾崎一男(ドリー)さんがその3本を"「渡辺ミステリー三部作」と呼ばれる傑作群"*1と呼ぼうと、これ以降主演作がぱたっとなくなったのはご存知の通り(のわけないよね)。
渡辺典子
渡辺典子 のプロフィール - allcinema
そもそもそこに至るまでが、こんな経緯だったんだから

続いて主演が予定されていた『里見八犬伝』(83)を製作費10億円の大作として展開していた角川は、渡辺典子ではウリが弱いと断定。主演を薬師丸ひろ子にすげ替えててしまう。
その代わり、喫煙写真が写真週刊誌『フライデー』に掲載され、降板となった高部知子の代役として、映画『積木くずし』のイレギュラーな主演が舞い込んできた。
(上掲書)

代役と言えば、岡田有希子の代役のこういうのも。


もう「負」を背負ってるとしか。


そんでもって、その"ぜひやりたい"といった『死者の学園祭』は(今度こそ)ご存知の通り深田恭子主演で映画化されている。

死者の学園祭 廉価(期間限定) [DVD]

死者の学園祭 廉価(期間限定) [DVD]

深きょんは(これまた)ご存知の通り第21回ホリプロスカウトキャラバンGP(参考:http://tisen.jp/tisen/51/51016.htmlを獲得しての芸能界入り。グランプリといえば渡辺典子も「角川映画大型新人女優オーディション」のグランプリを獲得して、『伊賀忍法帖』のヒロインというこれまた鳴り物入りだったのだが、いかんせん彼女はスカウトキャラバンで堀ちえみに敗れるという過去を持っておるのだ(上掲知泉参照)。

案外ここで堀ちえみを選ぶってのが「プロの目」なんだろう。渡辺典子だったら「花の82年組」で埋没していたような気がする。


で、高部知子の代役の方『積木くずし』の公開のちょっと前にはこういうパクリ企画が出てくるくらいの注目度はあった。ただこの注目ってのも、アイドルにとっては「負」だったとしか。


※そういえば『富豪刑事』はドラマ連動ジャケじゃないよね。
ま、話が全然違うからだろうけど。

*1:「完成ゆえの悲劇『

アイドル映画30年史 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)

アイドル映画30年史 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)