事件なカヴァーヴァージョン


アズテック・カメラによるヴァン・ヘイレン「ジャンプ」のカヴァー。この事件性を説明するのはムツカシイ。当時の(特に日本の)アズテックのファンからすれば、ヴァン・ヘイレンなんていうアメリカ産業ロックの権化は全くの「敵」であり、その曲(しかもスーパー大ヒットナンバー)をカヴァーするなんてもってのほかだ!と怒った人も多かった。実際の曲は甘口のポップの向こう側にルー・リード風味のスパニッシュ香辛料が効いた、実にロディ・フレイムらしい仕上がりになっておっているので、やっぱこの手の一見裏切り行為にみえるカヴァーに対しても、そう簡単にオコッチャダメ!!(byゲキカラ改め甘口@「マジすか学園2」#1)なことを示した・・・っていうので何となく伝わっただろうか。
で、これが同じアズテックによるカヴァーでも、[トゥルー・カラーズ」の場合はそのような反応はなかったような気がする。それほどファンとは勝手なものなのだ。
そして、その勝手な思惑が交差する時にこそ、そこに眩いばかりの煌きが存在するのではないか、と思う。例えば渡り廊下走り隊7「バレンタイン・キッス」なっていうのは“秋元康によるPerfumeチョコレイト・ディスコ」に奪われそうになったヴァレンタイン定番ソングの座の奪回”という見解で一致するだろうが、とあるアイドルグループ同士のカバーはそうじゃないらしい。

EARTHと聞けばEW&Fかマグマ大使でしかなく、「タイム・アフター・タイム」といえばEBTGのカヴァーを真っ先に思いうかべてしまうような全くの門外漢の僕にしてみれば、そのコメント欄の反応のあれやこれは実に新鮮だったのであった。
※ところでジェニファー・ハドソンは本当にあの制服が着たいんだろうか*1

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