歌謡曲できになること。

ちなみに画像は『宝島』78年8月号 特集「なぜか、いま歌謡曲が気になる」の巻末広告。なんかすげーラインナップ。
でもってこの特集、サブタイトル「ロック世代のためのクロスオーバー特集」だけあって、真正面から歌謡曲を捉えてない。なんか変にカッコつけてる感じがするのだが、それがこの時代のロックの空気なんだろうね。
洋泉社から

タイアップの歌謡史 (新書y)

タイアップの歌謡史 (新書y)

出てる現在とは大違いだ。
女性シンガーの予感 (キーワード事典)

女性シンガーの予感 (キーワード事典)

あたりの「キーワード事典」時代も今や過去だ。
それはさておき、というか今気になってるのは、今までの文章とは全く関係ないことなのだが、71年の日本レコード大賞受賞曲の尾崎紀世彦の「また逢う日まで」と、四畳半フォークの代表曲である、かぐや姫神田川」(73)で「二人」が住んでる(住んでた)場所は同じくらい貧乏臭いんじゃないかということだ。
また逢う日まで?尾崎紀世彦セカンドアルバム

また逢う日まで?尾崎紀世彦セカンドアルバム

神田川

神田川

尾崎紀世彦のゴージャスな歌いっぷりに騙されて、案外豪華な場所に住んでたような錯覚を覚えていたんだけど、「二人でドアを閉めて、二人で名前消して」と「小さな石鹸かたかたなった」ってどっこいじゃないのかって。

(荒井由実の"私はプチブル"発言に対して)"四畳半フォーク"のミュージシャンたちだって私生活では2DKのマンションでニューファミリーしているプチブルであったことは言は待たないのである。
なぜなにキーワード図鑑 (新潮文庫)』「ニューミュージック」

やっぱり、四畳半フォークって腹黒いなぁ。