「少年」「天使」「少女」角川発ペヨトル経由

行き先はよう知らん・・・ビブロスとか新書館とか芳文社とか・・・。

そう、昨日紹介した

1999年の夏休み (角川ルビー文庫)

1999年の夏休み (角川ルビー文庫)

を読んでて頭がくらくらしてきたのだ。登場するのは4人の、いや5人の少年のはずなんだが、どうしても4人の少女の顔がちらちらする。これは例え映画を見ていなくても巻頭のカラーページに大寳智子、中野みゆき、宮島依里、水原里絵なんていう女性名が書かれていればそうなるはずなのだ。
映画『1999年の夏休み』は文庫解説で松村栄子

これは女性が男性役を演じているような宝塚的な世界ではない。本来なら無性の役者が無性の役を演じるべきところが、あいにく現世にはそのような役者が存在しなかったということなのだ。あえて<無性>というのは、<中性>とか<両性具有>とかではないと思うからだ

と書いているのとは裏腹に、あえて<中性的>でも<両性具有的>でもない少女を起用しているからやっかいなのだ。どうしてもこの4人のその後の芸能生活を含めて考えてしまう2010年の今だとなおさらである(宮島依里が『コーヒープリンス1号店』でウンチャンの声を担当しなかったのは救いである)。
なんて考えながらキーを叩くのを止め、座椅子の背もたれにのんかかると、PC顔の右側にあるカラーボックスの一段目に目が行き、何冊かの『夜想』で止まった。そんでもって、そこにはなんとも都合よく『15少年』『21天使』『26少女』の順番で並んでいた。
確かに「天使」こそ<無性>の存在である。でも、その天使を絵に描くとき芸術家は結局は少女のような少年か、少年のような少女を描くしかなかったというようなことが『21天使』に書いてあったような気がする、たぶん。
確かめようと『天使』を引っ張り出そうとしたんだけど、やめた。その前に左側の床に転がっていた『SWITCH』2008年NO.6「特集 女優のたたずまい」に目が行ったからである*1。その表紙に名前が深津絵里の隣に並んでる永作博美*2から、彼女出演の

天使 [DVD]

天使 [DVD]

とその原作
天使 (フィールコミックスGOLD)

天使 (フィールコミックスGOLD)

のどう見てもオンナな天使を思い出して、天使ノ「性」ニコダワツテモ仕方ナイジャナイカ、てな気分になつてしまつたのである。

*1:昨日の深津絵里のことを書くとき参考しようと出しておいたんだけど使えなかったのである

*2:その他は木村多江麻生久美子蒼井優