青林堂でとちゅう下車

「追悼村井修平!」から始まったこのシリーズ(だったのだ)。
ゲゲゲの女房』の『ゼタ』(ロゴの上半分が!)で、「ペヨトル経由」ってことで、当時ペヨトルの社員だった黒田一郎の「村崎百郎」デビューといわれている『ガロ』1993年10月号「特集根本敬幻の名盤解放同盟 夜、因果者の夜」が、ほかのもん(映画のパンフ)を探しに行った時代屋にあったんで買う。どっかで見かけたら買おうと思ってたら見かけたということである。


んで、後ろから読め!という声が聞こえたから、その通りに読んでたら、読者欄の

魚喃キリコさんの「HOLE!!」はすごく面白かったです。異常よ!と思いつつも、しょうがないやね、なんて納得したりして、でも入選ということはプロじゃないんですか?上手ですね。絵もストーリーも 【下関市22歳♀】

に心ときめく(奇しくもその号には辰巳ヨシヒロ*1の「穴」が掲載されている)。
あ、たしかこれ単行本未収録のデビュー作*2のことやん!!ということで、いっしょになんとなく買った9月号「特集 三流エロ雑誌の黄金時代」を開いて魚喃キリコを探す。
なるほど、まんまいわゆる岡崎フォロワーなマンガで、あの醒めた(諦めた?)静謐さはまだ無い。でも、たぶんガロの人たちはその予兆を感じていたからこその入選だったんだろう、なんてガラにもないことを考える。


そんなこんなで後回しにしていた両特集を読んでみて、この二つの号が「ゴミ漁り」で繋がってるのにおののきながら笑ってしまう。

*1:ゲゲゲの女房』で言えば戌井慎二の弟、登場してないけど

*2:参考http://www008.upp.so-net.ne.jp/nananan/未収録作品