初々しいハルキ

痛快洞(福岡市大名)で『別冊宝島3 ボディの本』『ユリイカ マンガはここにある 作家ファイル45』と映画パンフ4冊。
んで、パンフの中に角川映画第一弾『犬神家の一族』が。

「映画製作にあたり」という題でハルキが文を寄せているんだけど、

まあそれが「ですます調」で

今回、横溝正史氏の傑作ミステリー「犬神家の一族」を映画化するにあたり、数多くの映画界の人々に助言、協力をしていただき、名匠市川崑のメガホンでここに立派な作品が完成したことに大きな喜びを感じております

なんて殊勝なことを書いていているのが非常に初々しい。
そんでもって現在進行中の作品として挙げられてんのが、深作欣二監督の『いつかギラギラする日』と村川透監督の『オイディプスの刃』の二つ。両方とも後に別の形で映画化されているんだけど、おそらく前者は文中の

私の映画製作に携わろうというする基本的な考え方は、製作者の意図が一本の作品の中でアピールし、それができないようでは意味の無いということ

という部分で脚本家笠原和夫を決裂し(参考:いつかギラギラする日 - Wikipedia)、後者は諸事情で製作中止となった。その後のハルキ映画のラインナップにどんな「アピール」があったのかどうかは謎なんだけど(『人間の証明』の母、『愛情物語』の妹等はのぞく)、優作・村川のハルキ映画第一弾が『蘇る金狼』になったのは、それはそれで正解だったはずなんだと思う。
それにしても、ハルキは何でこんな髪型にしてたんだろう?