雑誌のガタイ その1

FINAL FANTASY X-2』の主人公、ユウナ*1は物語が進行するにつれ“つながってるんだね”とつぶやくようになる。これは『FFX』とつながってるという意味と本作の登場人物もいろいろつながっているという意味があるんだと思う。


つながっているといえば、17日のエントリでアマゾンのリンクにまっさきに表示されたのは

雑誌のカタチ―編集者とデザイナーがつくった夢

雑誌のカタチ―編集者とデザイナーがつくった夢

だった。
『創刊の社会史』のつながりで表示されたんだろうけど、いつか買おうと思ってた本なんで買ってしまった。
著者の山崎浩一は80年代後半から90年代にかけて、サブカル・書評・ロンピョー界隈で大活躍した人*2で、僕も当時大好きだった(『退屈なパラダイス』はいまだに年に一度はふと読みたくなる)のだが、その後の週刊ポストあたりの仕事がイマイチピンとこなくなってきて、いつしか新刊を読むことはなくなっていたので、この本も出てからずっと後になって知ったなんて体たらくだったのだ。
それから別の「つながっている」といえばこのエントリで裸踊りをした町山師をぼこったのがこの山崎氏で*3、『別冊宝島100 映画の見方が変わる本』の後には、町山編集の映画ムックに登場しなくなったのはそのせいなのかもしれない。


さて、この本、著者の思いれのある雑誌を編集とデザインおよびアートディレクションの面から紐解いていくってことなんだけど、いかにもオシャンティな雑誌だけをピックアップしてる

雑誌をデザインする人と現場とセンスの秘密

雑誌をデザインする人と現場とセンスの秘密

とは全く内容は違っていて、実際に取り上げているのは「POPEYE」「少年マガジン」「ぴあ」「週刊文春」「ワンダーランド」*4婦人公論」「小学館学年誌」「クイックジャパン」ということで、この辺が山崎浩一山崎浩一たる所以ではないかとオールドファンの僕としては思ってしまったりして。

てこって、上の雑誌のうち思い入れのある2誌に関しては改めて・・・

その2 『ワンダーランド』(後に『宝島』晶文社)
その3 クイック・ジャパン(飛鳥新社太田出版)

*1:海苔ちゃんいわく、この子広末っぽいよね

*2:噂の真相』のドロ沼の若手文化人ソーカン図では中森明夫とリンクしてヒダリ側に載ってるhttp://d.hatena.ne.jp/shidehira/19951201

*3:みうらじゅんのサブカルジェッター (2008.03.15.放送) - ラジオウォッチ ブログ - Yahoo!ブログ

*4:「宝島」の前身