わかりたくないあなたのための

古本市で別冊宝島2冊。
『131 宇宙論が怪しくなる本』と『181 オカルトごっこ』。
『オカルトごっこ』はおいおい読むとして、『〜怪しくなる本』はひとまず読むかどうかは保留。
ちなみに『〜怪しくなる本』はこの時の広告の「科学する心」シリーズの一冊である。繰り返すと『44 現代思想入門』に始まる「わかりたいあなたのための」シリーズの人文/社会(科)学の分野(アートを含む)に対して自然科学
に関するシリーズがこれなのである。なぜだか『94天皇制・入門』は変な気を使ったのか「もっと知りたいあなたのための」となっている。たしかに「天皇制(天皇制度)」(「ファシズム」もかも)なんていうのは鵺のようなもんで"わかった"と思ったらするりと手からこぼれ落ちえていくようなもんなのだろう。
どうも「宇宙論」もそのようなもののようで、『怪しくなる本』は『116 宇宙論が楽しくなる本』が出て、わずか1年後に出ていて、煽り文句も「もっと宇宙論がわからなくなる本」だとかでわざと混乱させてる節もあるのかなと思う。上記『現代思想入門』&『現代思想入門II』は80年代のニューアカブームの最中の発行だったというのと同じように、この「宇宙論」シリーズはホーキングの登場で商売になると石井慎二氏が見込んで出版されたわけだろう。個人的な話をすると、当時の僕は「わかりたい」シリーズと違って、こっちの方はちっとも「わかりたい」と思わなかったので全く興味を抱いてなかったわけで、だったらなんで買うんだ?と聞かれても困るのである(集めたいからだろうけど)。


・・・んでこのエントリを書こうと思って、手持ちの「理系」シリーズを確認してちょっとばかりびっくりした。高校時代に模試の数学で学年ダントツのドベをとって、リアル「数学できんとがなんで悪いとや」のあまり胃潰瘍もどきまでになった僕が、『EX 現代数学で遊ぶ本』を買っていたからである。自分でもほんとわからん。