サヨク、ヒッピー・・・もしかしてバッドテイスト

パンを買うついでに寄ったブックオフで雑誌半額セールをやってた。で、本来雑誌じゃないはずなのに「フォー・ビギナーズ」シリーズもいっしょくたに半額だったんで

ドラッグ (FOR BEGINNERSシリーズ)

ドラッグ (FOR BEGINNERSシリーズ)

を。
ちなみにこの『ドラッグ』はシリーズ70巻目なんだけど、「見る思想書」と銘打ったこのシリーズの最初の7冊を

(1)フロイト
(2)アインシュタイン
(3)マルクス
(4)反原発
(5)レーニン
(6)毛沢東
(7)トロツキー

こんな並べてみると、その思想傾向が明らかに左重心だということが分る。
そんで、この本の中でLSDや大麻が取り扱われた頁にはこの日にちょっとだけ触れたジャニス・ジョップリンとジミ・ヘンドリックスのイラストが描かれていたりもしたりで、ドラッグとヒッピーとの関係も伺われるないようだ。
ただ、この本の発行が「95年1月」だってことを考えたら、『村崎百郎の本』の宇川インタビューでのインタビューアー

一旦、簡単に悪趣味本を整理しますと、まず、宇川さんがセクスプロイテーション・フィルムについて寄稿している「SALE NO.43」(フィクション・インク)が92年に出ていて、秋田昌美さんの『スカム・カルチャー』と中原昌也さんも書いてる『悪趣味邦画劇場』が94年です。そして、95年にユリイカ増刊『悪趣味大全』が出て、96年に村崎さんの『鬼畜のススメ』です

の発言に

危ない薬

危ない薬

危ない1号 (Vol.1)

危ない1号 (Vol.1)

を加えると、なんだかこの潮流で出版されたような気がする。著者の松本広樹という人の他の本がアマゾンその他に見当たらないんで、断定的なことはいっちゃいえないんだろうけど、47年生まれというこってこのトレンドの中の人だとは思えないんで、全然関係ないのかもしれない。ドラッグなんていうテーマは上に並べた7冊と比べれば唐突な感は否めないから、この推測はあってるような気はするのだけど、この本の前後3冊ずつ

(67)日本の軍隊(下巻)
(68)マフィア
(69)宝塚
(71)にっぽんNIPPON
(72)占星術
(73)障害者

を並べると思い過ごしなんだろうな、と。