地獄の家の…秘密・・・の報告書

いい加減パソコン周りの文庫や雑誌をかたつけらないかんばいと思ってて、手に取った『宝島30』93年12月号。これを古本市で買ったのは岩上安身「角川春樹 地獄の家の秘密」*1が載ってたからなんだけど、表紙の「通産省マル秘報告書 原発はもう脳死状態」なんてタイトルに眼がとまる。
物理学者槌田敦による、「地球深層天然ガス実証性調査報告書」という通産省が極秘扱い(「この報告書は、委託業務の成果報告として通商産業省に提出するものであり、限られた関係者にのみ供覧するものです。したがって、取り扱いには充分注意を払い、複製、転載、引用などを行わないよう厳重に管理してください」)した456頁に及ぶ文書を紹介。通産省が「天然ガス」を重要な資源だと認識しながら公表せず、マスコミも地質業者も隠蔽に加担していたことを指摘した後に、日本も天然ガスにシフトしていくに違いないのに、原発推進側が焦ったように原子炉を増設していると批判するといったもの。
ただ、ここで述べられてるようにはアメリカは天然ガスにカジをきってはないようで、この記事が書かれた時点で17%だった比率が2008年に19%になったくらい*2だ。それよりも槌田氏が指摘したようには、日本がちっとも「天然ガス」にシフトしてない方が問題だったような気がする。
で、今まで全然気に留めてなかった問題なんで、明日図書館に行ってそのあたりの本借りてこようと思う。


サブカル保守は脱原発派だったんだね。