『八つ墓村』で眠る人のミステリー

古本屋で帯が「松竹映画化」の帯が欲しくてっ買った


八つ墓村 (角川文庫)

さてさて、意地悪く言えば野村芳太郎・橋下忍の『幻の湖』コンビのこの映画。映画そのものも恐ろしいんだけど、その製作に纏わる紆余曲折もちょっぴり伝奇。帯の「松竹映画化決定」は正確には「松竹映画化続行」だったようで。でも、なんだかんだでかの超有名なTVスポットのおかげもあって、ハルキ映画『人間の証明』と同じ年の同じ月に公開してどっちも大ヒット。ハルキとしては文庫本が売れてまあいっか!と。


で、僕として挟まってるシオリやチラシが気になるんで、買う前にパラパラめくっても入ってなくて残念だったんだけど、家に帰ってもいっかい確かめると一枚の紙切れが入っていた。


7:30におこして

この鉛筆書きのメモを書いたのが茶の間なのか、書斎なのか、はたまた子供部屋なのか全くの謎なのだが、とにもかくにも前の持ち主はこの文庫を読みながら(じゃないかもしないけど)寝てしまって、誰か(おそらく母親)に「おこして」もらいたかったんだろう。これが午前なのか午後なのかで意味合いも違ってくるのだが。
とにもかくにも、彼(たぶん男)はこのメモを残して眠ってしまった・・・。



・・・そして、せっかくおこしてもらったんだけど二度寝したみたいで、その裏に


8時におこして

と書き残している。


果たして彼は8時には起きれたんだろうか・・・。