町を歩けばボンドに当たる

ひさしぶりに覗いたブックエコで「イアン・フレミング6冊400円」(ハヤカワ5+創元1)てな文庫セットを見つける。ビニールに包まってるので先頭の『007は二度死ぬ』以外は映画ジャケかどうかわからなかったんで買うかどうか2分ほど迷ってから買った。
んで、うちに帰ってビニール引っぺがしたら大当たりで『わたしを愛したスパイ』以外は映画ジャケだった。それを映画の製作・公開順に並べると

ドクター・ノオ』『サンダーボール作戦

『007は二度死ぬ』『死ぬのは奴らだ
なんだけど、ハヤカワ・ミステリのナンバーで並べ替えると

死ぬのは奴らだ (ハヤカワ・ミステリ文庫 11-2)
サンダーボール作戦 (ハヤカワ・ミステリ文庫 11-3)
ドクター・ノオ (ハヤカワ・ミステリ文庫 11-5)
007は二度死ぬ (ハヤカワ・ミステリ文庫 11-6 007号シリーズ)

となる。んで、これがイアン・フレミングが書いた順だと(略)


そんでもって今回の一番の大当たりがイラスト映画ジャケ


『007 ダイアモンドは永遠に』創元推理文庫 

初版が1960年7月で、今回手に入れたのが1974年6月の52版(!)。売れてたのね。
今ではCGでかなりの無理が利くんで、映画本編に全然関係ない絵柄であってもイラストにする必要がないだけに、こういうのは失われた手法だと言えるかも。
で、僕がいうのも変かもだけど、映画ジャケってその前のイラストの方が断然カッコイイもんが少なくないので(例『宇宙の戦士』『羊たちの沈黙』『オイディプスの刃』)、こんな感じの文庫を手に入れると非常に嬉しくなってくる。ちなみにこのデザインは公開当時の世界共通のもののようで*1、サントラCDなどでは今でも

Diamonds Are Forever

Diamonds Are Forever

使用されている。ちょっと頑張って探せば日本公開時のパンフも出てきそうだ(たぶん頑張らないけど)。

それはそうと右下のすみっこの「ユナイト映画化」、このころから「配給会社」の名前を使う慣例でもあったのか。去年気になってたハルキ映画の場合の「東映映画化」→「角川映画化」という変更は「角川映画」のネームバリューの上昇にともなってのことだろうから参考にはならんな。