昭和文学の古典的名作ジャケ
『おはん (1965年) (新潮文庫)』の解説によれば。『おはん』の最初の版の帯のコピーは
だったらしい。
だったら、その映画ジャケ文庫を並べてみる。
ひとまず当時の中公の誰一人として、50年以上たってこんな風に映画ジャケ文庫を並べて喜んでるバカがいるなんてことは全く想像しなかったに違いない。
ちなみにこのジャケのカップルを
てな風に並べてみると妙な味わいがある、と思うのは僕だけじゃないはずである。『ぼく東綺譚』も1960年の
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それはそうとこの永井荷風『〓東綺譚』の書き出しはこうである。
わたくしはほとんど活動写真を見に行ったことがない
しかも、この主人公ったら若い友人に無理やり誘われて行った映画に
見ればモオパッサンの短編小説を脚色したものであったので、わたくしはあれなら写真を看るにも及ばない。原作をよめばいい。その方が面白い
なんて感想を言っちゃうんで、なかなかに映画化の壁が高そうな気がする。この小説もそうだろう?って言われてるようで。それ以上に映像化が難しいのが江戸の香りを残した昭和初期の東京をしっかり描くことなんだろう。
当然公開当時の興味はそんなとこになかったに違いないんだけど。
*1:さんずい+墨