文豪ジャケ・・・角川のそれから


それから (角川文庫)

昨日に引き続いての、森田芳光監督・松田優作主演の非ハルキ映画角川文庫。
つまり、この時期に森田芳光は角川文庫関係の映画

を連続して撮っていたことになる。つまり、監督としての森田は作品的な評価の高い
家族ゲーム
* 第26回ブルーリボン賞監督賞。
* 第29回キネマ旬報賞日本映画監督賞、脚本賞
* 第38回毎日映画コンクール脚本賞
* 第5回ヨコハマ映画祭作品賞、監督賞、脚本賞
* 第34回芸術選奨文部大臣新人賞映画部門。
* 第24回日本映画監督協会新人賞。
* 第7回日本アカデミー賞優秀作品賞、優秀監督賞、優秀脚本賞
『それから』
* 第31回キネマ旬報賞日本映画監督賞。
* 第28回ブルーリボン賞監督賞。
* 第10回報知映画賞監督賞。
* 第9回日本アカデミー賞優秀作品賞、優秀監督賞。
の間に84年の興行成績2位と大ヒットした*1『メイン・テーマ』を演出するという、まさに監督として飛び鳥を落とす勢いを見せていた。


ハルキはそんな森田を二度と起用しなかった。どういう理由や事情があったかは知らないけど、案外その辺りの「理由」や「事情」、もしくは「有象無象」がハルキ映画にボディブローのように効いてくることになったような気がする。たしかに80年代中ごろまでのハルキ映画は興行的に大成功*2を収め、『蒲田行進曲』と『麻雀放浪記』という高評価の映画も作っていたのだから、ハルキとしてはあんまり気にしてならなかったのかもしれない。
※ちなみにこの『それから』には先代角川源義の作品解説が載っている。その辺がハルキの何かに触れた可能性は否定できんのではないだろうか。

そんでもって、そんなこんなは薬師丸ひろ子の離脱でオオゴトになってくる・・・