さりげにすごい日の記録

エロ街道五十三次

を買った。
この本を出版した青弓社は巻末の広告

を見る限りは、秋田昌美・下川耿史といったインテリジェンス溢れる書き手による｢エロチカ｣に力を注いでいるようであるが、表紙の

性なる風景を駆け抜ける早飛脚･松沢堂が、
ソープの宿、性感ヘルスの宿、ピンサロの宿、
ＳＭクラブのなどで出会った風俗嬢の肌のヌクモリを宅配する

を読むまでもなくこの本の場合は直截なエロの本で、早い話が著者松沢呉一による性風俗レポートなのだが、その第１回｢横浜でムラムラ・ウォッチング｣の取材日がなんと

今朝、地下鉄サリン事件なるものが起きた

日ということなのだ。あの忘れもしない(でもさっき一応調べた)1995年3月20日なのである。なんとまあ業が深く因果な連載であることか。
あの日に何をしていたか覚えてる人はけっこういると思うけど、中にはこの横浜ウキウキウォッチングにいて、この記事に登場していたことを誰にもいえないままずーっと心に沈殿させてる人もいるんだろうなぁ。

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