美少女ジョディ・フォスター

この日本では最初っから

ドッキリするほどのお色気で見るものは息をのむばかり
*1

やら

「あるときは年増の疲れた娼婦のように、ある時は純粋無垢な13歳の娘のように」と、家出して街の女になった13歳の少女の役を見事にこなした
*2

だのと評されて、14歳ですでに大女優の貫禄さえ漂わしていたのは、ご存知ジョディ・フォスターである。
渡辺祥子さんも

で、彼女のことを「可愛いらしい子役」という意味では可愛くないと書いているように、彼女には(『ゲゲゲの女房』の歴代藍子ちゃんのような)可愛らしさが欠けているような印象がある。まあ自らも「わたしは子役ではなく女優」と断言したり、その演技を褒められると「わたしは監督の指示通りに台詞を読んだだけ」と冷静に語ったり、将来のことを訊かれて「なりたいものは弁護士かアメリカ大統領」*3と言い放って、それがちっとも子供らしい夢想とは思えないような聡明さを備えている14歳に可愛げなど感じられるはずは無い。


だが、しかし、彼女も初めから「女優」ではなく「可愛らしい子役」だったのだ。『ダウンタウン物語』のプロフィールではまるっきりシカトされ、「日本未公開」などと書かれてはいるが、

映画 トム・ソーヤーの冒険 - allcinema

Tom Sawyer [VHS]

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はユナイト配給でしっかり公開されおり、これまたしっかり源義発行時代の角川文庫で

このわずか3年後にあのアイリスを演じるとは誰も想像ができないほどに、あどけない美少女ぶりを披露しているのである。たーだ、それも子役らしい子役を演じるといった演技プランだったかもしれない。というか、このときすでに監督に向かって
「この作品の映画化にあたっての不安の一つはあなたよ」
という準備は整っていたに違いない。

*1:ダウンタウン物語』劇場用パンフレット

*2:タクシードライバー』劇場用パンフレット

*3:でもすぐに女優に変更