「一」と「百」の間

例えば「セイショーネンの成人映画遍歴」*1

、それから「俺の体は誰のもの」*2

、あと『電波系』*3のあとがきの

とく

などには「横国出のインテリ編集者」と「中卒の鬼畜工員」の狭間で揺れ動く一人の人間の  が垣間見える。特に「セイショーネン〜」はまだ「キャラ」が固まる過程での文章だからだろうか、その揺れが激しいように思える。
僕の手元とにある本で、その揺れと照れが最も顕著に出ているのが『危ない1号 vol.2』*4の特集記事の一つ「想像力と妄想力を鍛える鬼畜的読書のススメ」と連載「勝手にゴミニケーション」で、前者は「黒田一郎」名義で、後者は「村崎百郎」名義で掲載されている。「中卒・工員キャラ」の方のプロフィールでも趣味の欄は<ゴミ漁り・読書>だったんだから、別に「読書のススメ」をしてもかまわないと思わんでもないが、まあいろいろ事情もあったんだろう。
まあ、


だったに違いない。
それはそうと、『噂の眞相』がどっか勘違いしながら図式化した『ドロ沼の若手文化人ソーカン図』*5において、「大人になれ」の最右翼「宝島30」の関連会社洋泉社で『人生解毒波止場』が、「コドモで何が悪い」の左から2番目の太田出版から『電波系』が出てるってのも何かあるのかもしれない・・・たぶん、ない。


※このエントリーはテキストだけでなく、一部「電波」を用いてますので、お使いのPC、携帯電話その他の機器、および脳や脊髄等の身体を受信できる状態にしてお読み下さい。

*1:銀星倶楽部 特集☆桃色映画天国1980−1994

*2:

隣のサイコさん―電波系からアングラ精神病院まで! (別冊宝島 (281))

隣のサイコさん―電波系からアングラ精神病院まで! (別冊宝島 (281))

*3:

電波系

電波系

*4:

危ない1号 (第2巻)

危ない1号 (第2巻)

*5:http://d.hatena.ne.jp/shidehira/19951201/1142068723