ちかごろの春菊は苦くない

この前鍋をしているときの海苔ちゃんはそういった。
あの苦さが大の苦手の僕としては大助かりなのだが、海苔ちゃんはとっても不満そうだった。
さいころ済んでた町にはなぜだか「泉岳寺」があって、そこで毎年そばを配るってな行事があった。そのそばに入ってる春菊がどうにもこうにも苦手だった。苦手なら食べに行かなければいいのだが、まだ、あのころの僕には「みんなが行ってるものには行く」といった「日本人」気質が残っていたんだろうし、

も読んでなかった(当たり前)ので、「忠臣蔵」の「義士」なんてもんに嫌悪感を感じてなかったし、新暦の12月14日に当時ありもしないそばきりを食うなんてすげーマヌケだろ!なんて思いも生じるはずもなかったのである。
読んでなかったといえばとうぜん杉浦日向子「吉良供養」
ゑひもせす―杉浦日向子作品集 (アクションコミックス)

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も読んでなかった。
てこって

春菊一冊目・『ベッドの中で死にたいの』

ベッドの中で死にたいの

ベッドの中で死にたいの

杉浦日向子原作の「放流門人魚」(ほるもんにんぎょ)収録。
「飯盛女・娼妓と客」という日向子お得意の江戸の女と男の話を、春菊の絵によってちょっとばかし濡れ度アップといった感じでほどよい湿り具合。
漫画が描かなくなった(描けなくなった)日向子さんに、もっと原作仕事をしてほしかったとしみじみ思う。
先日オザケンライブに降臨して話題になった岡崎京子も「原作」で復帰はどうかとか考えてしまった。原作・岡崎京子、画・安野モヨコ/やまだないと/南Q太/魚喃キリコてなもんを読んでみたい。全作カバーの「トリビュートブック」でも良い。

春菊二冊目・『ファザーファッカー』ノベライズ

博多駅ブックオフで、なぜだか「橋本治」(『花咲く乙女たちのキンピラゴボウ』がないかなぁと思って)の棚に並んでいた


ファザーファッカー (扶桑社文庫)

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