ミョーチンだったらオカザキのマンガのトージョージンブツみたいだけど

FUMOさんの最近読んだコミック/ 山上たつひことか諸星大二郎とか西原理恵子とか につられて

諸星大二郎 ナンセンスギャグ漫画集・珍の巻

諸星大二郎 ナンセンスギャグ漫画集・珍の巻

諸星大二郎 ナンセンスギャグ漫画集・妙の巻

諸星大二郎 ナンセンスギャグ漫画集・妙の巻

今回「珍」「妙」2巻同時発売で、二つ併せて

糟糠の妻は堂より下さず(そうこうのつまはどうよりくださず)の意味 - goo国語辞書
ちんみょう ―めう 【珍妙】
(名・形動)[文]ナリ
  (1)風変わりでおかしい・こと(さま)。奇妙。
   「―ないでたち」
(2)珍しくてすばらしい・こと(さま)。
   「天より―之花雨(ふ)り下り/私聚百因縁集」
[派生] ――さ(名)

ってことなんだろう。「すばらしい」と思うかどうか人それぞれだろうけど、ひとまず「風変わり」だったり「珍し」かったりはすると思う。


んで、この作品集には単行本初収録作品に加えて、

コンプレックスシティ (アクションコミックス)

コンプレックスシティ (アクションコミックス)

夢みる機械 (サンコミックス)

夢みる機械 (サンコミックス)

という入手が比較的ムツカシイ(おいそれとブックオフには無い)単行本にのみ収録されていた作品が読めることがうれしい*1んだけど、諸星大二郎のスミからスミまで好きとか、僕みたいに「妖怪ハンター」や「西遊妖猿伝」、「栞と紙魚子」、「海神記」にはちーっとも食指はわかなくて、短編の方が好き(「暗黒」「マッドメン」「五行先生」は好き)なんていう人は良いとして、収録作品がかなり重なっている
天崩れ落つる日 (ジャンプスーパーコミックス)

天崩れ落つる日 (ジャンプスーパーコミックス)

のアマゾンレビューで酷評している人たちのように、諸星を重ーい作家だと思ってる人には全くうれしくないのだと思う。
でも、「生物都市」のラストの長閑で若干間の抜けた風景や「マンハッタンの黒船」の"パーーーン"はこの作品集と確実に地続きなんじゃないかぁ、と思うんだけどねー。

参考:諸星大二郎博物館

*1:『コンプレックス・シティ』を持ってない。欲しい