あ、なるほど

は角川の文芸誌『野性時代』に掲載された、実在のハードボイルド作家をモデルにしてるような、してないような小説である。
てこって『野性時代』であるが、Wikipediaの略年表を鵜呑みにするなら

1977年 池田満寿夫エーゲ海に捧ぐ芥川賞
1978年 有明夏夫「大浪花諸人往来」直木賞
1981年 つかこうへい「蒲田行進曲直木賞
1982年 村松友視時代屋の女房直木賞
1988年 景山民夫遠い海から来たCOO直木賞

といった芥川賞直木賞の受賞作を掲載したらしい。5作中3作が実写化されていているんだけど、村松友視に関していえば『シナリオ〜』になってるのは『泪橋』の方である。そして、その文庫カバーの見返しの映画や角川の雑誌(月刊カドカワが多い)の広告に使われることが多いスペースが空白なのである。両賞の受賞作ならその掲載誌の良いアピールとなると思うのだけど、そうしないのが時代の風雲児のなせる業である。
で、なぜだか『窓からローマが見える』は「野性時代」の広告が入ってるのである。
ホント基準がよーわからん。