『宝島30』93年12月号

昨日引用した町山智浩師が立ち上げた雑誌といえば「宝島30」と「映画秘宝」であるが、昨日近所のスーパーの古本市で「宝島30」の93年12月号を買ってきた。目玉記事は『愛情物語』視れないんなら読んでみるで参考にさせてもらった、岩上安身氏の「誰も書かなかった角川家の一族 角川春樹 地獄の家の秘密」である。今は氏のサイトhttp://www.hh.iij4u.or.jp/~iwakami/past.htm#kado読むことが出来るので、その際にはそこで読んだのだが、改めて紙を捲って活字を読むと別の味わいがあったし、その際には読み飛ばして部分もあり、今回また『シナリオ愛情物語』と『FSB愛情物語』を引っ張り出してきた。そのへんのことはまた月曜日にでも。

そんで、この「宝島30」、サブカル保守 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記によれば

僕は無署名のオピニオン・コラムを一人で執筆していて、毎号そこで『噂の真相』などの左翼ぶりっこを揶揄していた

とのことなので、この号の「自由国民社さん、『現代用語の基礎知識』は大丈夫だよね?」と「東大教授なら、訴える前に、言論には言論で応えるべきじゃないの」もおそらくそうなんだろう。んで、「東大」の方も相手が春樹なんで笑っちゃったんだけど、さらに笑っちゃったのは自由国民社発行の

御意見番―ジャンル別“評論家”案内

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(というより、それに登場する丸山某を)嘲笑った「自由国民社さん」の方。

「パッケージ・ジャーナリズム」という侮蔑語がある。本や雑誌をつまみ食いして引用だけで記事をでっち上げてしまうことだ

で始まり

使者に鞭打つのもいやだからほっとくか・・・そう思ったら甘かった。野村秋介の自殺の翌日の東スポに、丸山は野村氏の友人と称して登場、「右翼は朝日をテロる」などと発言。なんかハナ肇の死で金かせいなべおさみを思い出した。ゴキブリは死なないんだねぇ。

で終わるんだけど、なんか唐沢俊一はサリンジャーに土下座しろ! - 映画評論家町山智浩アメリカ日記のリンク先の二つのブログでよーく見かけるようなお話である。
ちなみに「と学会」の連載「今月のトンデモ本学会推奨図書」の執筆は藤倉珊氏である・・・惜しい。