オリーブ(右派)→an anは負け犬のモト?

先日買った『別冊宝島87 ファッション狂想曲』に興味深い文章が。
「ファッション雑誌の傾向と対策 オリーブ右派から、プチセブン、レモン派まで。女のコの一生を左右するファッション雑誌体系ーレディース編」(メンズ編も併録されてるんだけど、全く興味ないんでないこととする)。
ざーっというと、ティーンの女のコがいっとう最初に"ハマる"ファッション誌によってその後のライフスタイルまでが決まってしまうっていう深遠な内容をオリーブ、プチセブン、レモンに仕分けして読み解く、みたいな内容なんだけど、オリーブに関してはさらに「右派/左派」に分けてあるのが面白い―「ギャルズライフ」は出たばっかで、ティーンズロードは確かまだ創刊されてない(たぶん)ころの話である。
なんだか「宝島」で右派っていうと「サブカル保守」を思いうかべる人もいるかかもしれんが、それはまだずっと後のことだし、「47 保守反動思想家に学ぶ本」も関係ない。今だったら「原理主義」(カジュアルな意味での)に近いのかもしれない。
てこってそのオリーブ左派ってのはどういうのかっていうと

このオリーブ右派に所属する少女たちは、「憧れ」を常に持ち続けています。それは、東京への憧れ、カタカナ職業への憧れ、ボーイフレンドへの憧れであり、裏を返せば、なかなか満たされぬ欲求ということもできます。
彼女たちが成長してから、または少し背伸びをして読む雑誌それは『アンアン』です。

そんで、その後は『流行通信』や『エル・ジャポン』に流れていきながらも

彼女たちオリーブ右派のキーワードは、「憧れ」。それが現実のものになるかどうかは別問題として。手段を選ばずに、憧れのものへと邁進していく姿は、ある意味では、もっとも「女らしい」ことなのかもしれません。

ってな人。


片や「左派」の方は右派ほど「オリーブ」に心酔してないためか、ファッションに血道を上げることもなく、『JJ』『ヴァンサンカン』もしかしたら『女性自身』まで行き着くような人で、今現在にも脈々と受け継がれている「読者モデル」というステイタスを大切にする人(自分がそうなるならないは別として)のことだそうだ。

いやーなんだかオリーブ左派で学校の成績がよくって、高偏差値の大学出て、そこそこの就職してたりしたら・・・って気分になってきた。
と思って、著者を確認したら酒井順子だった。