微妙にハルキ映画リスペクト

てこってカンノ版『Wの悲劇』。
タイトルの"W"は和辻と「Woman(Women)」のダブルミーニング*1のなんだけど、今回の「女」に焦点を当てた手練はさすが岡田惠和先生だった。ちょこちょこと『恋セヨ乙女』や『ちゅらさん』(菅野美穂のゲンジナがマリア)のテイストなんてのを見せてるのもうれしかった。
それにしても作者の夏樹静子先生は

「Wの悲劇」の原作について申しますと、ブロードウェイで推理舞台劇がヒットするような意味で、舞台劇になったらいいな、と書きながら思っておりました

とおっしゃってるんだけど、同じ舞台でも映画版の蜷川幸雄監修・妹尾河童美術なんてのうってかわって、菅野の恋人がクドカンだったりな演劇ってのは想定外だったんではないかと。なんだかドタバタ具合はちょっとばかし

小説熱海殺人事件 (角川文庫)

小説熱海殺人事件 (角川文庫)

ぽかったし、たーだ『熱海〜』角川から『シナリオ〜』まででてんだけど、ハルキ映画じゃないんだよね。まあその辺は最初の別荘へと向かうあたりのトホホ感が『Wの悲劇』というより


結婚案内ミステリー風 (角川文庫 (5693))

ぽかったし、『神様のパズル』でハルキの洗礼をうけた美月ちゃんがひろ子にちょい似だったから、全くハルキをdisリスペクトしてるわけではないとは思う。

*1:ダブルの頭文字はDだからシャレじゃない!