うまくゆくーこいなんてこいじゃない


「気絶するほど悩ましい」。
阿久悠作詞のこの歌。「逆光線」や「闘牛士」とは違って、Charは大切に歌い続けていて、とあるライブでこの曲を聴いたとある女の人が、おそらくこの曲を初めて聴いた乙女時代を思い出してのことだろう、彼女は思わず号泣してしまったのである。


恋というのを、男の子と女の子のいじらしい「おもい」の総称とするなら、そんな「うまくゆかない恋」の話ばかりを集めた

チョコレートダイアリイ (花とゆめCOMICS)

チョコレートダイアリイ (花とゆめCOMICS)

を読んでそんなことを思いだした。表題作「チョコレート・ダイアリィ」は「チョコレート好きのハルカ、チョコアレルギーのハジメ」なんていう、いじましい二人の思いのすれ違いを丁寧に描いた佳作なのだが、ハルカが男の子でハジメが女の子ってなもうひとひねりが効いてるとこがこれまた素晴らしい。



・・・なんてことを調子こいて書いていたら、ふと南Q太の『Take the “A” train (ワニマガジンコミックス)』のあるヒトコマ

のことばをつきつけられて萎えてしまった。
でも、好きなんだもん。