とかなんとかその4…それは竜也だった。

といっても藤原竜也

ではなく、藤竜也


であった。1年間探した甲斐があったというもんである。
後に原田知世に角川を離れても大丈夫と思わせた『黒いドレスの女』*1の作者、北方謙三の初角川文庫である『友よ、静かに瞑れ (角川文庫 (6000))』。
タイトルはおそらくアラン・ドロン主演の

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の映画、もしくはその原作のモジリだと推測される。
映画のほうといえば、製作は黒澤満、脚本は丸山昇一という優作組で、監督は『いつか誰かが殺される』の崔洋一という骨太な布陣。併映(同時上映)は典子さんミステリー三部作(または角川B面PG)の最期の作品『結婚案内ミステリー』

である。85年の6月に公開されてたった1億3000万円しか配収を挙げられずに、その前のアニメ二本立て『カムイの剣』『ボビーに首ったけ』(同2億2000万円)とともに角川映画の失速を世に示した映画の一つともいえるが、渡瀬恒彦主演『化石の荒野

とともに角川ハードボイルド魂の結晶ともいえる映画ジャケなのである。
映画 友よ、静かに瞑れ - allcinema


ほんと1年間探した甲斐があった。