ナミテのおっぱい

今回手に入れたのは「アートたけしのモロトピア/知られざるマッドメン」でいうところの「少年チャンピオンコミックス*1「オンゴロの仮面」第6版以降所収版」。いろいろ過ごそうな「アーリーSCC版」が読みたいんで安っいその版を探そうかなーっという思いを振り切って、今回改めてこの版読んでみたのだが「マンガくん」掲載であった「鳥に森が帰るとき」がないのに違和感があったんでを引っ張り出してくる。これはこれで収録順にかんして

「天国の鳥」は話の順序では「マッドメン」の次に来る。これはストーリーが一段落した後で、一応全体と切り離して、読みきりとして描いたのであった。だから時間が前後しているのであり、ちくま文庫版では話の順序通りにしてある。しかし、今回はストーリーのつじつまより、創作当時の気持ちに戻ってみたくて、敢えて製作順に並べることにした
(作者まえがき)

といったもどかしさがある。文庫本は大きさ的にヤだなぁ、諸星大二郎を堪能するにはある程度の大きさが必要だと考えたら、やっぱり創美社JSA版を買わんといかんかなぁとか考えながら、やっぱ「マッドメン」は『徐福伝説』とSCCを一回ずつ読んで、その後中公版で「天国の森」飛ばすなんてめんどくさい読み方をする。


改めてすごい話である。で、今回強く印象に残ったのが波子のブラジャー。この話って極単純化すると、コドワが異母姉妹である奪われた(離れ離れになった)波子=ナミテを奪還するってことなんだろうけど、クライマックスになるにしたがって波子の露出度が上がってくる。これは洋服が文明を象徴してて、その代表選手がブラジャー。ブラを脱ぎ去ることでナミはコドワに近づく。それはそーと、ブラが剥ぎ取られた後で魔除けのお守りの大きさがちょいちょい変わって、たまーに乳首隠すのは何故なんだろうというのはさておき、ナミの小さめのおっぱい(「原住民」のでっぷりとしたおっぱいと比較して)が何を表してんのか今から考える。

乳房論―乳房をめぐる欲望の社会史

乳房論―乳房をめぐる欲望の社会史

*1:以下SCC