男組前夜のスポ根?

四国新聞社
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090902/crm0909021853040-n1.htm

なんてニュースが紙面をちょっとだけ賑やかしてるってわけじゃないけど、今日の「一巻だけ」買ったマンガは原作・阿月田伸也、劇画・池上遼一『ひとりぼっちのリン』。発行は'74年1月。
阿月田伸也とは雁屋哲のことでこれがデビュー作であるらしい。ということは

男組 (1) (小学館文庫)

男組 (1) (小学館文庫)

のコンビの初タッグ作品。でも、発表時期はそんなに離れてなくって、おんなじ高校生なんだけど、主人公のリンが流全次郎とも、ついでにちょいと前に描いた
スパイダーマン (1) (MFコミックス)

スパイダーマン (1) (MFコミックス)

ともちょっと違った、いかにも少年な顔をしてるのが嬉しい。

リン『ひとりぼっちのリン』(KC(1)133頁)

全次郎『男組』(SSC(1)47頁)

ユウ『スパイダーマン』(MFC(1)273頁)


てこって、いきなり病弱な母親(すぐに逝去)のためにチャリで鶏泥棒を働いたリンとオートバイ(たぶん農業関係者)との農道チェイスなんていう、おそらく現在の少年マガジン(というか少年誌全部)の新連載では絶対にお目にかかれないだろう展開で始まって、あーだこーだがあって孤児となったリンは競輪界の大物にスカウトされて、その大邸宅に住んで高校に通いながら競輪選手を目指す(正確にいうとすんなりとは目指さない)ことになる。
そんで、入学した横浜市立東高校ってのに「神奈川一の秀才」ってのが同じく入学してくんだけど、なんで「神奈川一」が市立高校に?ってな疑問を覚えていたら、入学早々に関数かなんかの授業(すげー優秀な高校だ)で教員のミスをこいつが指摘するってな描写があって、まあそんなこたあどーでもいいんだな、と妙に納得。こういうやつはライバルになんのが少年漫画のツネなんでと思って読んでたら、やっぱりライバルになっていた。
で、そいつっってのがナナハン乗りってことで校庭でのレースで決着をつけることになるんだけど。そこに教師として赴任してきた自転車競技の天才(神竜剛次似!)もからんできて、自転車とその秀才のオートバイとの対決が始まるとこで1巻が終わる。
なんかよーわからんがすげーことになってることは伝わるし、それから最初の方にちょこっと出てきたリンの幼馴染の美少女の存在もちょい気になるんで

2巻以降が読みたい度 92。