「民主派」と「自由派」

別冊宝島62 自民党という知恵 日本的政治力の研究』(1987年3月発行)収録の広瀬道貞「「自由」派と、「民主」派と、自民党政治にいま亀裂が走る」は当時の自由民主党を「自由派=新保守主義」と「民主派=旧保守主義」に分けて、

「自由」派はこれらの社会活力をいまいちど、個人、企業のの自由な競走に期待しようとする。個人や企業の負担はで切るだけ軽く、したがって政府も小さく、と考える。

「民主」派は、弱い個人、条件の悪い企業、過疎地域にテコ入れする所得の再分配は国の役目であり、政府が大きくなるのも、強い個人、企業に累進的に課税が行われるのもやむをえないと判断する。

と説明している。
「民主」「自民」両党の議員のほとんどが入れ替え可能ということも含めて、結局はこの2回の総選挙って、そういうことやったってことなんかな。んで、さらに

自民党の大勢はおおむね「民主」派に属してきた

ってことならなおさらである、なんて何を今更なことを考えたのは、その自民党による「社会民主主義」的なもんの「使えるとこどり」のあれやこれやの末に「社会民主主義」の政党は壊滅寸前ってなハナシなのかなぁ、とかなんとか。