岩館真理子「ぼんやりサヨコのわがアイ、わがカクメイ」
岩館真理子のことを「美しいぼんやりとした精神」とよんだのはいしかわじゅんである*1。その岩館が「政治漫画」を描くというからびっくりである。
岩館マンガの特徴のひとつに、主要な登場人物が「何ゆえ、今それ!」といった感じでわざわざ話があさっての方向に行くような言動、行動をとることがあるのだが、今回の「ぼんやりサヨコのわがアイ、わがカクメイ」もまさにそれで、主人公サヨコ(上羅佐夜子)が大学の同級生桜子に「あなたってばんやりしてるね。ぼんやりサヨコ」といわれたのを「ぼんやりサヨク」と聞き間違った(どうして!生まれてこの方ずっと聞き慣れた単語をどうやって聞き間違えるんだ!)ことが話の発端である。
それからのサヨコの行動がまた変である。どーしたら良いか戸惑ったサヨコは(別に聞き流せば良いんだけど)、二、三日ただただあーだこーだとひとりで妄想した後に(ただこの時のサヨコが妙にキュートなのが岩館の真骨頂なんだけど)、以前「自分探し」に興味があったときに指南書だと思って買った
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レポ(偵察)に出るための偽装だった、という説もありうるが、だからと言って彼女がファッションをたのしんでいなかった、ということにならない
を思い出し、そのころの「an an」を研究するためにと
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こんな姉のいつものトンチンカンに業を煮やした、しっかりものの妹ルイが「そんなことはサチホ先輩にきけば」と的確な助言をする。そうして、サヨコの高校の先輩サチホの彼氏が推薦した
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さてさて、どーなることやら。
※はてなブックマーク - チャンネル桜 チーム桜子: 『ぼんやりサヨク攻略法』
*1: