ぼくらの!宮沢りえon角川文庫

てこって『天河』の次は『ぼくらの七日間戦争2』。


ぼくらの秘島探険隊 (角川文庫)

公開は1991年7月6日。併映はつかこうへい原作、牧瀬里穂主演『幕末純情伝』。ハルキと奥山Jrがタッグを組んだってのが話題になった、と思う。




でも、宮沢りえ主演『ぼくらの七日間戦』の時のような熱狂が生まれたわけではなかった。

なんせ第1弾公開時に僕の知人で、元プロ青と元MLの二人のおっさんがすげー喜んでいたんだけど、彼らは"教師=体制側の役者が左翼なんだよ"だの"やっぱ国会な!"だのと、一応内容に喜んだふりをしていたものの、宮沢りえのことを話すその顔ははっきりとにやけていた。

そんなこんな調子にのった角川は「ぼくら」シリーズの表紙に起用する。

作品的に続いてるんでこの起用は「正しい」のであるが、それならそうと映画の続編も宮沢りえ主演で作ることができれば良かったんだろうけど。いろんな大人の事情があったんだろう。一度狂った歯車はそうそう上手くは戻らんという良いサンプルなのかもしれない。
それから不思議なのは『ぼくらの秘島探検隊』(現在まで続いてる新版の方)の表紙には「ぼくらの七日間戦争2<原作>」って映画の原作ってことをアピールしてるんだけど、ふかきょん『死者の学園祭』と二本立てだった『仮面学園』の場合はジャケのタイトルを『2年A組探偵局 仮面学園殺人事件』から変更するってな思い切った手を打ってるのである(作者もおんなじ宗田理なのに)。

※本書「2年A組探偵局 仮面学園殺人事件のカバーは
  映画化に合わせて「仮面学園」と変更したものです。

だったら、『秘島探検隊』の場合も『ぼくらの七日間戦争2』でよかったんじゃないの、と思ってしまう。


ま、そんなこと『大冒険』のジャケ写の可愛さの前ではどーでもいいことかもね、である。


それではもういちど