星野之宣を忘れちゃいないだろうが

「戦場まんがシリーズ」で「ハーロック」ってことで、ちょっと前に話題になった22:15 - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明での「余談1 70年代にマニア人気があったという傍証」の人気投票を思い出した。
個人的には「トーマの心臓」と「綿の国星」を某所で競い負けまくりで、いまんところどっちも一巻さえ手に入れてないんで、妙にイラッとしないでもない。

が、それより、その当時の「少女マンガ解放戦線・24年組主義者同盟」の人たちのメンタリティが垣間見れて嬉しいのが勝る。特に「増版有利」とは逆の思想を持ったモオイストたちが盟友であるはずのケーコたん(とくまるはるみ*1によれば、前者が"無性の天使派"で後者が"両性具有の堕天使派"、ちなみに大島弓子は"夢の中の男の子派")にまで牙をむいてるのが微笑ましい。どんだけ原理主義者なんだ(笑)。


おそらくそんな彼女ら(と数少ない彼ら)にとってこぎたねぇ「劇画」は眼中に無かったらしく、ワーストに挙がってない。隣接してるマンガを積極的に叩いてるというか嫌ってるような気も。なんかつい最近似たようなもんを見たような見なかったような*2

まあ、それはともかくちょっとだけ解せないのがBESTマンガ家の上位に

諸星大二郎はランクインしてんのに星野之宣がないこと。同じ手塚賞出身でジャンプな作家ということでも、星野の方が西欧神話をモチーフにしてるんで近いと思う。そんで、近すぎていや!という原理主義的には

百億の昼と千億の夜』と『孔子暗黒伝』のドかぶりの方が気になると思うのけど。

*1:『マンガ宝島』「少年愛マンガは少女マンガ界で必然的な誕生だった」

*2:http://eigageijutsu.com/article/119360741.html