あ、黒かぁー

僕と海苔ちゃん共通の『ラスト・ブラッド』(英題Blood: The Last Vampire)の感想である。
一つの車両のちょっと離れた席に筒を抱えた少女と新聞を読んでる中年男。ひとまずチョン・ジヒョン(英名Gianna)が酔ってる様子はないんで、これは『猟奇的な彼女』ではありません!という宣言(男がちょっと大杉漣っぽいんで『電車男』でもありません!も+かも。『電車男』で押井守の名は出てたし)で物語は始まる。
一仕事終えて宿に戻った少女サヤ。次の仕事場として米軍の「関東基地」にある学校に行くように命じらる際に「これ着ていけ」とセーラー服を渡される。見てて当然のごとく「?」という思いが浮かぶが、それはサヤが教室に入った後の「ここはネイビー」じゃない等のセリフによって氷解する。「組織」には学校においての「他者性」「異物性」を際立たせる意図があったのである。


(つづく)