ハルキったら

この前の津田ゆかりさんの記事なんだけど、一作品抜けて落ちていた。

キャバレー 初回限定生産エディション [DVD]

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である。

キャバレー (小説) - Wikipediaに載っていたのを見逃していたのである。

「シナリオ キャバレー」で確認した役名は「スターダスト・ホステス」。

野村宏伸、真田広行、原田知世薬師丸ひろ子、渡辺典子、高柳良一、千葉新一、志穂美悦子なんていう、まさに角川オールスターキャストの中じゃ、はっきりいえばエキストラみたいなもんなんで、各映画DBサイトでは記載がないのもしようがないともいえる・・・んだろうね。ハルキ冷たいよなぁ。

てこって


は他の「シナリオ」角川文庫に比べてちょっと厚い。手元にある他のと比べてみると(写真頁とはスチール写真で埋めてある頁のこと)

タイトル 原作者 脚本家 シナリオ頁 写真頁数
キャバレー 栗本薫 田中陽造 32〜252 26
里見八犬伝 鎌田敏夫 鎌田敏夫 21〜190 22
Wの悲劇 夏樹静子 荒井晴彦 31〜174 20
時をかける少女 筒井康隆 剣持亘 33〜178 22
早春物語 赤川次郎 那須真知子 21〜189 38
二代目はクリスチャン つかこうへい つかこうへい 25〜190 27
スローなブギにしてくれ 片岡義男 内田栄一 21〜189 29

一目瞭然でシナリオ頁が多いことが分かる。理由は「完成台本」と「撮影台本」が両方収録されているからである。なんでそんなことになったかというと、ハルキが田中陽造のホンをまるっきりシカトして別もんにしちゃったからである。当然田中陽造は面白くないんでこの文庫で

セットを見て驚いた。豪華なのだ。メインの舞台のキャバレーなんかコッポラのコットンクラブにひけをとらない

なんて「底抜け超大作」を例に出し厭味書いてるのだ(ハルキは褒め言葉ととっただろうけど)。
実際原作に近いのはキャバレーは田中が設定した「せいぜい横浜の場末」の方だと思う。おそらくハルキはそれを「貧乏臭い」とでも思ったんだろうが、そもそもこの話の主人公の置かれている状況がそうなんだからさぁ。そこが狂うと話がねじれてしまうわけで・・・。そのへんがまさに悪い意味でコッポラなんだろうけど。原作者も怒ってたろうなぁ。



・・・なんてこと書いてたら・・・合掌