僕のトラウマンガ

昨日サンコミックス『夢見る機械』を見つけた。
トップに収録されてる「夢見る機械」の2コマめでもう降参。やはり僕は諸星大二郎が描く不安をまとった少年に弱い。
まず、あの目が怖い。で、いっしょにいっしょに不安になり、徐々にそれが増幅していく感じが厭だ・・・でも、なぜだかたまーにあの「いやーな感じ」を味わいたくなる。「もともと在るオノレの不安の再確認の手段」だとか「ヘタレな社会への意義申し立て」なのかもしれんが。
そんな僕の諸星不安な目の一位は「袋の中」である。


たぶん奇想天外社版読んではいないと思うんで、初めて読んだのは人から借りた

JSC『アダムの肋骨』だったと思うんだけど(定かではない)、ホントにじわーっと怖くて怖くて、しばらくたっても高校の帰りに人の少なくなった電車(超ローカルな西鉄宮地嶽線)で、横に座った人の鞄が妙に恐ろしくなって、席を移動したこともあったくらいだ。まあ向こうにしてみれば僕の方が怪しかっただろうが。


んで、大学に入った後に、このマンガの話をした際に
「でも、あの男("そいつ")って椣平になんとなく似てるよね」
って言われた。僕が「どして」と尋ねるとそいつは
「なんかあんな袋持ってそうやん」
とポツリと云った。


不安の立像 (ジャンプスーパーコミックス)

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