『009ノ1』

昨年『ヤッターマン』で大ヒットを飛ばした三池崇史監督が石ノ森章太郎原作の漫画『009ノ1』の製作に入るらしい。今回も『ヤッターマン』の際の『ガッチャマン』持ち込み同様『サイボーグ009』の打診に『ウォッチメン』を例に出しての"だったら『009ノ1』はどうだ"という返事からの企画実現だということだ。
『009ノ1』は漫画アクションに1967年より連載された作品で、米澤嘉博氏の『戦後SFマンガ史』によれば「青年誌の三本の柱であった「スリル・スピード・サスペンス」は「スリル・スピード・セックス」の三つのS*1に変わり、(略)青年マンガでも三つとして使われていく。この三つさえ揃えばOKというわけで、スパイアクションは大もてだった。「009ノ1」はそういった条件を満たしたマンガ」である。また、タイトルからも分かるように「山田風太郎」の影響を多大に受けていて、主人公のサイボーグ009ノ1(ゼロゼロナインワン)は乳房・乳首をあらゆる武器として相手に立ち向かう。映画のストーリーは傑作エピソード「古城からの招待状」をベースにしたオリジナルとなる予定。撮影は名コンビの山本英夫で、脚本も引き続き「脚本に書くとチェックが入るから現場で対処する」との方針もあっての十川誠志となる模様。
また、きくところによると、この話を小耳に挟んだクァク・ジェヨンが「なんで僕じゃないんだ」と泣いて悔しがってるとか。


当然気になる主人公を演じる女優で、耳の早い人たちの口に上がってるのは『ヤッターマン』でドロンジョを熱演した深田恭子。『神様のパズル』で「意外に巨乳」を披露した谷村美月、『僕の彼女はサイボーグ』でアンドロイドを演じた綾瀬はるかなど。その他に、格差離婚の話題もそろそろ打ち止めの藤原紀香や「くのいち」ならあの人でしょうと由美かおるを押す声も上がってる。由美に関しては三池監督はオタクじゃないんでクエンティン・タランティーノティム・バートンパム・グリアを使ったようにはならないというつっこみも出ている。


公開に関しては「タイトルからいって去年の2009年じゃないといけないんだけどね」という奇妙なアナウンスしかされてない。

009ノ1 (上巻) (単行本コミックス―角川マンガ)

009ノ1 (上巻) (単行本コミックス―角川マンガ)

009ノ1 (下巻) (単行本コミックス―角川マンガ)

009ノ1 (下巻) (単行本コミックス―角川マンガ)

*1:「スリル」のスペリングは「thrill」で「T」だけど