「痴漢電車」と「晴れた日に黒い傘を持って」

大島弓子選集 (第1巻) 誕生誕生』のあとがきで大島弓子は作品のタイトルを変えられたことの恨みつらみを綴っている―『大島弓子選集 (第8巻) 四月怪談』ではある時期には、先に次号予告のためにタイトル"だけ"考えて、それから内容を考えるといった大家ならではの荒業を連発してたことを吐露してる。


僕が

狂ひもえせず (バンブー・コミックス 麗人セレクション)

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収録の「痴漢電車」を読んでる丁度そのころ、この日記に「銀星倶楽部 桃色映画天国」で検索して辿って来た人がいた。僕が先に読んだあとがきの「エセ文学少女」という自称を「謙遜」なのかどうかと考えて、ひとまずまんだ林檎がある程度の、そしてある種の文学少女ならばエロとの接点として『桃色映画天国』は読んでるんじゃないかと勘繰ってたとほぼ同じ時間にってとこがおかしい。
ちなみに「痴漢電車」の次に収録されてる「ケツメイト」の登場人物が滝田であることにほとんど意味は無いだろう。別の時期に別の雑誌に掲載された作品の関連性を問うのはばかげているとは思う。


ちなみにその『桃色映画天国』よれば『痴漢電車 いやらしい行為』の原題は「誕生日」ということになっているのだが、「日本映画データベース」や「allcinema」はこんな原題(ワーキングタイトル)も載せてほしい。imdbにはAKA(also known as)として載ってるんだし。


ひとまずこの「痴漢電車」ってタイトルは興味深い。これがピンク映画なら脚本のタイトルは「晴れた日に黒い傘を持って(仮)」とかなっていて、公開の際に配給会社に「痴漢電車 ぶっかけぶっかけられ」てな感じになるんだろうけど、女性マンガ家が「痴漢電車」ってなタイトルの作品を発表する場所があるってことが、それだけで凄い気がする。



それはそうと、この本を読んで「マニア倶楽部あたりの三和出版の雑誌の体験記っぽいよねぇ」とお互いの買った本・雑誌を挟んで話題に出来る僕らって。

Just For You Here's A Love Song

Love song (バンブー・コミックス 麗人セレクション)

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これ最初PILの「(This is not)Love Song」を想像したけど、いやーおもいっきり

だった。
マシンガン・エチケット(紙ジャケット仕様)

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それにしても木暮と仙道にどれだけ少女(永遠の)は萌え続けてるんだ。