映画ジャケ本といっていうか

ひとまず原作じゃないだろう

名匠市川昆監督のSFXお伽話『竹取物語*1ジャケ。約20年前で沢口靖子がまだオニンギョ・オニンギョしてるころの映画。翌年は吉永小百合主演で『つる-鶴-』ってんだから、そういう時代だったんでしょう、あの辺りだけ。


そんなこんなで作家にしてみれば「映画ジャケ」ってリスキーなもんなんでしょうね。だから、ほとぼりがさめる頃(前)に「新装版」が出てしまうんですね。まあ『幻の湖』がイラスト新装版ってことはないんでしょうが。

そこまで映画ジャケにしたくないか。

で、多くの場合は映画ジャケ仕様にせずに、「映画化決定」とか「大ヒット上映中」なんて帯で対応ししますよね。映画がこけたりとか、あんまりにもな出来だったなんてときに「映画ジャケ」はあんまりにも原作にダメージ与え過ぎると考える出版人が多いんでしょう。これがノベライズだと『どそそ』なんかでも平気で出せる。

どろろ〈上〉 (朝日文庫)

どろろ〈上〉 (朝日文庫)

でも、コミックスでは、これや『デビルマソ』ジャケが出ることはないわけで。不買運動おこりかねんし。


でもって

一見「映画ジャケ」なんだけど、思いっきりデカイ帯って往生際の悪い仕様。