ふたつの不思議

『早春物語』誰がわざわざこんなことしたんだ

先日存在を確認していた角川文庫『早春物語』荻野目ちゃんジャケ入手

で、謎なのは今回手に入れた文庫本の奥付が「昭和60年6月10日初版」なこと。


さてさて、角川の『早春物語』の発行は、まず「ノベルズ(同年2月25日)」が出て、その次に「文庫表紙a」「表紙b(同年8月ころ?)」*1「シナリオ(同年8月)」「フィルムストーリー(同年9月10日)」ってな流れ、のはず。





これは映画*2

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の公開(同年9月14日)にあわせてに違いないんだけど。
荻野目ちゃん主演のドラマ*3の放映は「翌61年5月23日〜7月18日なんで、荻野目ちゃんジャケは、そのころに発売されてると思って良いはずである。ちなみに現在ヤフオク*4に出てるものは昭和62年8月10日12版なんで放送から約1年後に発行されたもの。


つうことは誰かがわざわざ荻野目ちゃんジャケを初版にかぶせるなんて手間のかかることをやったってこと。そんで、その御方はそんなメンドイことした上で売りに出すなんてことをやったんだろうか。それともブックオフの店員(他の古書店を回った形跡―手書き価格・値札・シールはなし)がテキトーにやった仕業がこんな奇跡を生んだってことなんだろうか。

次郎物語 高橋惠子ジャケ2種


左:新潮文庫次郎物語(下)』、右:角川文庫『次郎物語(二)』
それぞれ初版発行が「昭和62年5月30日」「昭和62年4月10日」で、映画『次郎物語*5

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の公開日7月4日の前に出てるんだけど、これって映画のクレジットの表記ってどうなってたんだろう?両方書いてあったんだろうか、それとも単に「原作下村湖人次郎物語』」ってだけ書いてあったんだろうか。
これのためだけに借りてくるってーのも、ねえって感じだし。ましてやレンタルにおいてなかった場合に・・・。
パンフ落ちてないかなぁ。